靴の製法 2
靴の製法:ボロネーゼ式グッドイヤー・ウェルテッド製法
靴の製法はマッケイ、ウェルテッド、ステッチダウン、セメント系に大別され、履き心地や堅牢性、テイスト、用途を決定します。
ボロネーゼ式グッドイヤー・ウェルテッド製法
【製 法】
袋仕立てにしているボロネーゼ式の前中底の縫い割り部をリブに見立て、すくい縫いを施したあとに、グッドイヤー・ウェルテッド製法同様の出縫いをかけています。
基本的な構造はグッドイヤー・ウェルテッド製法と同じなので、修理をしやすい構造となっています。
【特 長】
グッドイヤーウェルテッド製法の靴は耐久性で他の製法を圧倒するが、「重い」「返りがよくない」などの弱点も併せ持ちます。
また、ボロネーゼ製法の靴は耐久性で劣るが、軽く、抜群の返りが得られます。
そこで歩行時にスムーズな返りが求められる靴の前半部と、絶えず衝撃が加わる後半部に各々の製法の長所を生かした手法を採用しています。
「マッケイのユニオン」として知られたユニオンロイヤル独自の技術によって世界でも数少ないボロネーゼ式グッドイヤー・ウェルテッド製法を採用しています。
<前半部>
<後半部>